メニュー

睡眠時無呼吸症候群

サクラ糖尿病・腎臓・内科クリニックでは睡眠時無呼吸症候群の検査 治療が行えます

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome 以下SAS)は、眠っている間に呼吸が止まる状態が繰り返される疾患です。男女ともに中年期以降に増加することが知られており、50代では男性10-20%、女性で10%弱と報告されています(睡眠時無呼吸症候群の診療ガイドライン2020)。SASは他の疾患との合併が指摘されており、SASがあると高血圧 2倍、糖尿病 1.5倍、心疾患 3倍、脳血管障害 4倍増加すると言われており、SASの人が交通事故を起こす頻度は一般ドライバーの約2.5倍といわれ、またSASが重症になればなるほど事故率が高くなることが報告されています。

日本の潜在患者数は940万人以上!?

 睡眠中の無呼吸は自分ではなかなか気付くことができないために、検査・治療を受けていない人がたくさんいることが想定されています。(可能であれば眠っている間のことについて ぜひご家族やパートナーにきいてみましょう!)そして、睡眠中の無呼吸によって日中の活動性や健康そのものに様々な悪影響を及ぼすことがわかっています。当院の副院長は、腎不全の人において中枢性の無呼吸が増え、心血管疾患のリスクが増加するという原著論文を報告しております。

 

こんな症状のある方は要注意です。

  • 同居者にいびきや無呼吸を指摘された
  • 睡眠中にトイレに何度も起きる
  • 起床時に頭痛がある
  • 寝ているはずが日中に強い眠気を感じる
  • 日中の集中力がない、倦怠感がある
  • 居眠り運転をしてしまった
  • 高血圧の薬を飲んでいるが血圧のコントロールがよくない
  • 早朝の高血圧

 

こんな特徴のある方は要注意です。

  • 首が短い 太い 脂肪が多い
  • 顎が小さい 小顔
  • 下顎が後方に引っ込んでいる
  • 舌や舌の付け根が大きい

睡眠時無呼吸症候群の種類

SASには大きく分けて「閉塞性」と「中枢性」の2つのタイプがあります。

①睡眠中に空気の通り道である上気道が、肥満や骨格、鼻喉などの問題で閉じてしまい、呼吸ができなくなる『閉塞性睡眠時無呼吸タイプ』です。

上気道のスペースが狭くなる原因としては、首・喉まわりの脂肪沈着や扁桃肥大のほか、舌の付け根やのどちんこ、口腔上壁後方の軟らかい部分などによる喉・上気道の狭窄が考えられます。また顎の小さな小顔の方もなりやすいと言われています。気道が狭くなって呼吸がしにくくなるため一生懸命呼吸しようと努力します。SAS患者さんの9割程度がこのタイプに該当すると言われています。

②呼吸中枢の異常による『中枢性睡眠時無呼吸タイプ』です。

肺や骨格や神経には異常がないのに、脳からの呼吸指令が出ないことにより無呼吸が生じます。閉塞性無呼吸症候群とは違い、呼吸しようという努力がみられません。
メカニズムは様々言われており、心不全、脳卒中(脳出血や脳梗塞)や腎不全患者さんに合併しやすいと言われています。

 

睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠時無呼吸症候群を疑う場合、まずは簡易検査を自宅で行うことができます。簡易検査機器を自宅にお持ちして使用説明と装着を行い眠るだけの簡単な検査です。検査終了後、機器を回収しデータの解析を行います。簡易検査で重症であった場合は、その時点で睡眠時無呼吸症候群の診断されます。簡易検査で診断がつかない場合は、必要に応じて精密なPSG(ポリソムノグラフィー検査)を行い、診断を確定させます。

※簡易検査の費用は3割負担の方で2700円程度となります。

 

睡眠時無呼吸症候群の診断

1時間あたりの無呼吸の回数を無呼吸指数(Apnea Index;AI)といい、また1時間あたりの換気が50%以下に低下する回数を低呼吸指数(Hypopnea Index; HI)と言います。あわせて、無呼吸低呼吸指数(AHI)といいます。

AHIが5~19が軽症、20~39が中等症、40以上が重症と診断されます。

 

睡眠時無呼吸症候群の治療

いろいろなCPAPのマスクのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

最も効果的で頻用されている治療はCPAP療法(持続陽圧呼吸療法)です。睡眠時に専用のマスクを装着し、空気を送り込むことで気道が塞がらないようにする治療法です。治療によって、日中の眠気や倦怠感、早朝頭痛などの自覚症状の改善、高血圧の改善といった効果が期待できます。また、未治療の重症患者さんと治療を行った重症患者さんを比較した研究では、治療を行った患者群は心血管イベントの発症率が減少したという報告もあります。人生百年時代を健康な状態で長生きするためにも、睡眠時無呼吸症候群の検査・治療は重要なことです。CPAP療法と並行して減量や飲酒習慣の見直しなど生活習慣の改善も重要です。軽症の場合はマウスピースを使用する場合もあり歯科連携が必要となります。

 

※マスクの調整やトラブルなど治療開始後のフォローが必要になりますので、当院で継続してサポート致します。CPAP治療の費用は3割負担の方で受診費用も合わせて1月あたり5000円程度となります。

 

睡眠時無呼吸症候群の予防方法

1.  適正体重の維持

SASの発症には、喉や首まわりの脂肪沈着が大きく関与します。また顎の小さい小顔の方は少しの体重増加がSASにつながる可能性も‼すでに治療中の方でも、やせることは治療につながってきます。

2. お酒には注意を

いつもはいびきをかかないのに、お酒を飲んだ日はいびきをかくことはありませんか?アルコールは筋肉を緩みやすくします。首や喉まわりを支える筋肉も例外ではなく、上気道が狭くなります。お酒はほどほどにお願いします。

3. 鼻症状の改善、口呼吸から鼻呼吸へ

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの鼻症状がある時は、口呼吸になりやすく上気道が閉塞しやすい状態になります。

4. 寝るときの姿勢の工夫を

仰向けで寝るよりも、横向きで寝ると気道の閉塞を軽減できます。抱き枕などを使って、横向きで寝る工夫をしてみるのも良いかもしれません。

 

大阪、都島・野江内代のサクラ糖尿病・腎臓・内科クリニックでは2人の専門医が内科を幅広く診療しております。困った症状は放置せずに受診をおすすめします。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME