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尿路感染症・膀胱炎

膀胱炎とは

尿の回数が多くなる残尿感排尿時にしみるような痛み尿がにごる血尿といった膀胱刺激症状があれば膀胱炎を考えます。女性の方が尿道が4-5㎝と短く、細菌が膀胱まで侵入しやすいこと、外尿道口の近くに肛門や膣が並んでいるため、排便時などに細菌が尿道に入り込みやすいことから女性に多い疾患です。尿とともに細菌は膀胱の外へ出ていきますが、排尿を我慢したり、水分が少なかったりして膀胱の中で細菌が繁殖して炎症を起こすことで発症します。

 

膀胱炎の症状

・排尿時痛:排尿時にしみるような痛みがや、排尿の終わりに痛みが強くなることもあります。

・頻尿:排尿回数が増え、トイレが近くなります。

・血尿:細菌に膀胱粘膜が傷つけられて、目で見て分かるほどの血尿が出ることもあります。

・残尿感  など

★★膀胱炎では通常、熱は出ません。熱が出たり、嘔吐がある、腰痛がある場合は、細菌が腎臓まで炎症が広がり、腎孟腎炎になっている恐れがあります。腎盂腎炎は状態によっては、入院治療が必要となることもあり注意が必要です。

 

膀胱炎の種類

①単純性膀胱炎

単純性膀胱炎は、機能的・形態的に尿路に異常のない人の膀胱炎で、一般的な「膀胱炎」のことです。

②複雑性膀胱炎

複雑性膀胱炎は、尿路に尿停滞、カテーテルなどの異物、尿路周囲の癌など尿路の問題や全身の抵抗力が低下する基礎疾患を有する慢性膀胱炎です。単純性膀胱炎と比べて、基礎疾患があるかどうかの鑑別が非常に重要で、治療が長期に及ぶこともあります。

気腫性膀胱炎

糖尿病のコントロールが不良な方に時々みられる膀胱炎で死に至る可能性のある膀胱炎です。CTやレントゲンで膀胱に気腫形成をし、血液中にも菌が移行することがあります。抗菌薬といった内科的治療だけでなく、外科的治療が必要になることもある重篤な疾患です。

 

膀胱炎の検査

膀胱炎の疑いがある場合、尿検査を行います。尿を採取する場合、出はじめの尿より途中の尿(中間尿)をとります。これは、出はじめの尿には雑菌が混入しやすいからです。尿検査で、白血球や亜硝酸塩、細菌が見つかれば膀胱炎と診断します。さらに尿の細菌培養検査をして、菌の種類や薬の効きやすさ(感受性)を調べます。

 

膀胱炎の治療

膀胱炎の治療では抗菌薬を用います。抗菌薬の内服に加えて、水分を多く摂取して尿量を増やすように心がけてください。排尿を我慢しないことも大切です。薬の服用が終わるころに再度、尿検査にて膀胱炎が治癒していることを確認します。近年、耐性菌と呼ばれる抗菌薬の効きにくい細菌が増えており、薬をきちんと飲み切りましょう。

 

膀胱炎の予防

膀胱炎を繰り返す方も多く、予防のために以下のことに注意しましょう。

・トイレを我慢しない

・水分を多めにとって、尿量を増やす

・排便後は細菌が尿道から入らないように「前から後ろ」へ拭くこと

・ビデ・ウォシュレットは控えめに

・陰部を清潔を保つこと

・就寝前・性行為の後に排尿すること

・身体の抵抗力・免疫カを落とさないように栄養・睡眠

 

大阪、都島・野江内代のサクラ糖尿病・腎臓・内科クリニックでは2人の専門医が尿路感染症 膀胱炎に加えて内科を幅広く診療しております。困った症状は放置せずに受診をおすすめします。

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