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糖尿病の症状・合併症

糖尿病の症状

糖尿病は血糖値がそれほど高くないときには無症状であることが多く、大部分の糖尿病患者さんは症状を自覚することがありません。
症状が出てきたときには、かなり血糖値が高くなっていることがよくあります。

よくみられる症状には以下のようなものがあります。

  • トイレが近く、尿の量が多く、就寝後もトイレで目が覚める。
  • のどがよく渇いて、水分をガブガブ飲む。
  • 疲れやすい、だるい感じがする。
  • 食事をとっているのに、やせてくる。

合併症が疑われる症状としては以下のようなものがあります。

  • 足がしびれたり、つったりする。
  • 視力が低下した。
  • しばらく歩くと足が痛くなり、休む。
  • 便秘や下痢
  • 発汗異常
  • 勃起障害

糖尿病が進行すると様々な症状が出てきますが、合併症を起こさないためには糖尿病を早期に発見し、適切な治療を開始することが重要です。
やたら喉が渇くので、ジュースをたくさん飲んでいたら、重症の糖尿病になっていたという例もあります。
血糖値やHbA1cを測定して、初めて糖尿病を指摘される方も多いことからも、定期的に検査を受けることをお勧めいたします。

糖尿病の合併症

しめじ に えのき?

 

糖尿病の合併症には、インスリン作用不足が高度となっておこる急性合併症と、長年の糖尿病によって起こる慢性合併症があります。

急性合併症に関しては、血糖値が高いこと(場合によっては血糖値が1000mg/dLを超えるようなこともあります)によって意識障害や昏睡状態になってしまい、救急診療が必要になります。
慢性合併症は、細い血管が障害を受けて起こる「細小血管症」と、太い血管が障害を受けて起こる「大血管症」に分けられます。

細小血管症

  • 神経障害(んけい)
  • 網膜症(
  • 腎症/腎臓病(んぞう)

があり、3大合併症と言われます。それぞれかしら文字をとると「し・め・じ」となります。

神経障害があると、足のしびれや痛みが出現することもあれば、足の感覚が鈍くなってしまうこともあります。
感覚が鈍くなってしまうと、靴擦れや足の傷に気づきにくくなり、気づいた時には潰瘍や壊疽などを起こしてしまうことがあります。
お風呂に入るとき等、普段からご自身の足をよく観察し、気になることがあればいつでもスタッフにご相談ください。

網膜症とは目の中でフィルムの役割をする網膜において、出血や黄斑症、進行すると網膜剥離等が起こり視力低下を招きます。
初期には自覚症状が無いこともあり、定期的な眼科受診が勧められます。
お近くの眼科等も調べて紹介させていただきますのでご相談ください。

腎臓は尿をつくって、老廃物を外に出す働きがあります(詳しくはこちらのページへ)。
腎症/腎臓病については別ページで詳しく説明させていただきますが、腎臓の機能が低下すると、尿が減ってしまうことで、体に老廃物がたまって、体が浮腫んだり、血圧が上がったり、貧血になったりと様々な症状がでてきます。
腎症/腎臓病もある程度進行しないと症状が出ないことがあり、早期発見・早期治療のために、定期的に検査を受けられることをお勧めします。

大血管症

  • 末梢動脈疾患(壊疽(そ)に至る場合も)
  • 脳卒中(脳梗塞や脳出血など)(うそっちゅう)
  • 狭心症や心筋梗塞(ょうしんしょう)

があります。それぞれかしら文字をとると「え・の・き」となります。
これらの疾患は「動脈硬化性疾患」とも呼ばれ、高血圧症や脂質異常症(高脂血症、)、喫煙者など糖尿病を持たない人にも起こりますが、糖尿病患者さんではそのリスクが2~4倍高くなると言われています。
これらの動脈硬化性疾を防ぐためには、糖尿病だけでなく血圧や脂質の管理に加えて体重管理、禁煙等の統合的なコントロールが重要です。

その他、糖尿病患者さんでは歯周病、骨粗鬆症、認知症、悪性腫瘍(がん)、サルコペニア(筋量と筋力の低下)、フレイル(虚弱)などの疾患も併発しやすいことが知られており、人間ドックや健診(検診)を含めた定期的な全身の健康チェックをお勧めしています。
また、高度な検査が必要な場合は高次医療機関と連携して検査を受けていただけるよういたします。

し「神経障害、歯周病」
め「網膜症」
じ「腎症」
に「認知症」
え「壊疽」
の「脳卒中」
き「狭心症・心筋梗塞」   合併症のゴロでした。

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